カムイコタンチャシ。石狩川水運の難所、神居古潭近くの崖上に所在。古くから栄えた地域で、古代人の墓地と隣接している。恵まれた立地だが防御機構としては貧弱であり、水運や漁業の見張りや祭祀の地など、戦闘以外の目的で築かれた可能性がある。
(登城日:2019/10/13 それ以降に状況は変わっている可能性があります。)
Ⅰ 所在地等
北海道旭川市神居町神居古潭
隣接する竪穴住居遺跡は北海道指定文化財
Ⅱ 種別・利用法
面涯式チャシ。利用法不明
ⅢⅣⅤ 築城時期・築城者・主要な事象
不明
Ⅵ 遺構
環濠
Ⅶ 公共交通機関アクセス
JR納内駅から5km弱。バス停・神居古潭から400mほど。
1 来歴
全く不明。
2 構造
面涯式チャシ。川に向かう先端部を壕で切った構造
3 状況
隣接する「神居古潭穴居跡」は北海道指定文化財となっており、その先のチャシ跡もまたいい感じで放置されている。
4 その他
石狩川の流れを見下ろせる恵まれた立地だが、小さな環濠一つであり、防御施設としては貧弱。伝承が無く詳細は不明だが、水運や漁場の見張り、あるいは祭祀の地などの目的で築かれた可能性がある。
解説板
チャシコツとは、アイヌ語で、一般的には、砦跡と訳されている。このチャシコツは、石狩川の河岸に面したもので、直径20mほどの半円形の墓濠が一条めぐっている。濠の幅は、1.5m~3.5mほどで、深さは50cm~70cmである。石狩川との比高は、約10mほどである。
このチャシコツは、立地している場所、大きさなどから考えると、砦というよりは、ほかの用途でつくられたものと思われる。
アクセス情報補足
国道沿いにありますが、車での侵入は難しい感じ。
隣接する「神居古潭竪穴住居遺跡」が文化財指定されているので、その奥を目指す。神居古潭西の水道橋が目印としては良い。
車での侵入は難しそうで、神居古潭バス停あたりに車を置いての探索が便利かも。(観光地の神居古潭は神居古潭大橋の反対側であり、それなりに歩きます。上記地図参照)
周囲の状況
隣接する「神居古潭穴居跡」は、縄文時代以降、アイヌ文化出現までの間に栄えた集落の跡。219基の住宅跡が残る、縄文時代としてはかなり大規模な集落が形成されていた模様
ここの少し上流が「神居古潭(カムイコタン)」。
石狩川交通の難所であるとともに景勝地で、アイヌ時代から数多くの神話的伝承が残る土地でもあります。
現在では、かつての神居古潭駅跡を中心に観光地となっています。
個人的回想
心霊スポットとしても有名な神居古潭チャシ(というかその手前の穴居跡)
僕も妙な経験をしたのですが、オカルト的話なのでここでは伏せます。
外部リンク
・神居古潭竪穴住居遺跡(文化遺産オンライン)
・「神居古潭」旭川観光情報